カテゴリー別アーカイブ: ボカロ

「初音ミク・クロニクル」

アート展「初音ミク・クロニクル」を品川 THE GRAND HALLで見た。撮影自由の、等身大初音ミクフィギュアが素晴らしい出来だった。さらに、公式イラストを担当したKEIによる、ツインテールではないポニーテールの初音ミクifのイラストが心を掴んだ。こちらは撮影禁止。

スマホアプリを利用した拡張現実ギャラリーガイドはあった。しかし、空間全体を作品化するインスタレーションを中心とした展示を期待していたが違った。映像ももっと数多く出すべきだ。

世界にタメ張れる日本出身の歌手は初音ミクしかいないと思っている筆者は、TOKYO2020開会式の演出では満足できなかった。

名曲「メルト」を含んだ、supercellの1stアルバム「supercell」が世に出たのは、2009年3月だった。ここらへんから多くの人が熱狂にとり憑かれた。このアルバムの中では「ブラック★ロックシューター」が一番好きだ。

キセノンP「ENIGMA -Unveiled Secret Files- 」

はやぶさの人、キセノンPのアルバム「ENIGMA -Unveiled Secret Files-」が良いので紹介します。この1ヶ月ずっと聞いていました。メタルを中心とした72分の組曲です。歌うのは、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカのボカロ達。

ロックの組曲を集中して聞くのは、プログレのELP (Emerson, Lake & Palmer) 以来でしょうか。ここでも1970年代に閉じ込められてる自分を発見することとなりました。

全18曲からなる組曲ですが、圧倒的なのはクライマックスに位置する「Enigma Suite」です。

キセノンPはXM -Xenon Maiden- というユニット名で活動されています。

http://www.xenonmaiden.com/

メタルのアルバムなのでジャケ絵が背徳的なのは特に驚くことではありませんが、生理的にどうしても受け付けられない人がいるのは事実なので、タイトルだけを表示しておきます。

ジャケ絵といえば、メタルのジャケ絵の中でもっとも有名なのはIron Maidenのゾンビでしょう。これは1980年代のものですね。

SolPie「茶丽丝少女」

茶丽丝少女中国人ボカロPである、SolPie(ソウパイ)を紹介します。とは言っても、私は2014年にSolPieの曲にたまたま巡りあって、その音楽が好きになった一介のファンですから、以下の記事は初音ミクWikiやニコニコ大百科などからの引用です。

中国広西チワン族自治区桂林出身です。初音ミクが日本語データベースであるにもかかわらず、見事な中国語調教を施すことで人気が出ました。2010年5月7日に投稿した「西江月」(後に「月西江」として再投稿)でその名を知られるようになりましたが、中国人ということで動画が荒れ、さらに荒らしがエスカレートして行き、いわれのない中傷とそれに対するコメントの応酬など、この動画のせいでみんなが仲良くなれないということで「月西江」を削除しました。

私がSolPieの曲を知ったのは、iTunesの購入履歴からの紹介機能で「消えてる放射線(Floral Nuke)」を聞いたことが始まりです。「月西江」も現在はiTunesないしApple Musicで聞けます。

2016年2月3日のSolPieの新曲「茶丽丝少女」は、繁体字では「茶麗絲少女」となって、「リージ茶の少女」と翻訳できます。機械翻訳ソフトと曲調から、クリスマス・イブの日にほとんど忘れかけていた昔の恋人の事を思い出した少女の曲だとわかりました。彼女は泣きません。

とても好きな曲です。

 

 

doriko「origin」

Origin (feat. Hatsune Miku) - EPSafariScreenSnapz001ボカロP、dorikoの2ndコンセプトアルバムです。originというアルバム名のとおり、自身とボカロの原点に立ち返って、2008年投稿の「歌に形はないけれど」の流れをくみ、バラードを中心とした編成となっています。

iTunes Store販売版にはありませんが、CD版にはボーナストラックとして、「歌に形はないけれど〜last mix〜」も収録されています。この「歌に形はないけれど〜last mix〜」とアルバム第1曲「あなたの願いをうたうもの」は、投稿曲として動画が公開されています。

私のマイリストを見渡して、dorikoの曲で有名なものをさらに列挙すれば、「ロミオとシンデレラ」「夕日坂」「キャットフード」「飴か夢」となるでしょうか。

「あなたの願いをうたうもの」は、doriko初めての、初音ミクのキャラクターソングだということです。つまり、初音ミクという1人のボーカロイド人格が歌を唄う形となっています。これも、初期のボカロ曲に多かった設定を踏襲したものです。

supercellとEGOISTのプロデュースで知られるryoの、初めてのキャラクターソング「ODDS & ENDS」は名曲で、初音ミクを使って世に出て大活躍を遂げた思いをまとめ上げた曲です。しかし、これが事実上、初音ミクとの決別の曲となってしまっています。dorikoには、これからもボーカロイドを用いた楽曲の発表を続けて欲しいと願っています。

とあ「MIKU/TOA」

MIKU:TOA

とあの1stアルバムです。

ボカロPとして活躍している、とあは、2014年6月12日に投稿した「ツギハギスタッカート」が大ヒットし、自身初のVOCALOID殿堂入りを果たしました。軽快でいて切ない良い曲です。

2013年4月から2015年3月の間に投稿した楽曲と未投稿曲を再ミックスし、書き下ろし曲を合わせた16曲でアルバムは構成されています。

向こう側の世界へ、歌っているミクのいる世界へ行きたいという願望を抱かせる、リズミカルで透明感のある曲が多いです。

「ツギハギスタッカート」も大好きですが、私が1番気に入ってる曲は、アルバム8曲目「真白闇」となります。3拍子のワルツです。未投稿曲ですがApple Musicで聞けます。とあ氏が自身のブログで優しい曲と書かれていますが、アルバムver.ではシングルver.よりさらに優しさが前面に出ているように思いました。