細田守監督の最新作、「竜とそばかすの姫」を2021.8.1に観た。
良かった。
インターネット上の仮想世界〈U〉と現実世界が舞台。〈U〉は「サマーウォーズ」の〈OZ〉をさらに大規模にした世界で、50億人以上が集う。参加者は〈As〉と呼ばれるアバターをまとう。
主人公の女子高生、内藤鈴「すず」は、〈U〉の〈As〉として「ベル」という名の歌姫となる。
「すず」と「ベル」を、ミュージシャンの中村佳穂が演じる。もちろん歌も彼女が唄う。アフレコは初挑戦だと。
「すず」と「ベル」の歌で物語が綴られていく、音楽劇とカテゴライズできる。観終わったあと、何度もサウンドトラックを聞き直した映画は久しぶりのものだ。
「ベル」はスピーカーで着飾ったクジラの上で唄う。「バケモノの子」の白鯨を思い出す。クジラとオオカミというモチーフには、意味が込められていると監督は発言している。「竜」の姿もオオカミに似ている。