月別アーカイブ: 2024年3月

ジョン・カーター「ファトゥワ」

ファトゥワとは、イスラム教においてイスラム法学に基づいて発令される裁断。

2006年のほとんど誰にも知られていない、政治サスペンス映画。ジョン・カーター監督。レンタルDVDで観た。意外と面白い。

ローレン・ホリー主演。反テロの中心的役割を務める米国上院議員マギー。夫との仲が冷めきったまま、政治活動で忙しく飛び回っていた。テロリストと夫の親族のギャング双方から、命を狙われることとなる。

「宇宙家族ロビンソン」の、1998年映画版リメイク「ロスト・イン・スペース」で、反抗期の少女である次女のペニーを演じたレイシー・シャベールが、社会に対して反抗期の大学生、マギーの娘の友人ノアを演じる。この方面から、この映画に辿り着いた。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ「骨と軽蔑」

2024年2月29日、日比谷のシアター・クリエで、KERA CROSSシリーズの最終回となる第5弾「骨と軽蔑」を観た。

KERAの作品が上演されることの多い下北沢を離れ、シアター・クリエで、KERAの過去の作品を、さまざまな演出家の手で作り上げる企画のKERA CROSSだが、最終の5本目はKERA本人が演出する約束となっていた。作品も書き下ろしの新作となった。

宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子の女優だけ七人による芝居である。

とある国では、東西に分かれての内戦が続いている。男性は皆、召集され前線に送られ姿が見えない。現在は残された女性たちと少年・少女からの召集が続けられていた。

チラシのコメントによると会話劇である。密度が高い。楽しかった。