月別アーカイブ: 2024年7月

ナスターシャ・キンスキー出演「イントルーダー 侵入者」、ロザンナ・アークエット出演「イントルーダー 怒りの翼」

似たタイトルの映画が2つあり、2つとも筆者推しの女優が出演してる。映画の傾向は全く異なる。

「イントルーダー 侵入者」は、1999年のサスペンス映画。シャルロット・ゲンズブール主演、デヴィッド・ベイリー監督。ナスターシャ・キンスキーは38歳。主人公キャサリンの夫ニックの仕事仲間、金融関係の実業家バッジの役。シックなスーツに身を包んでいるシーンが多い。

キャサリンは、強盗から助けてくれたニックと結婚し、ニックのアパートに引っ越してくる。それをきっかけに、見知らぬ侵入者がキャサリンを狂わせようと怪現象を起こし続ける。

異なる時空間に落ち込んでしまった前妻ステラの説明に、現代物理学を持ち出す必要があったのか。怪異を超えた描き方はしてないので、ホラーのままでも十分だったのでは。

「イントルーダー 怒りの翼」は、ベトナム戦争、米海軍を描いたB級戦争映画。A-6艦上攻撃機(イントルーダー)ファンの人のための映画。頭が丸いところが可愛い。1990年公開。ジョン・ミリアス監督。

舞台は1972年の設定。和平協定でハノイ爆撃が許されず、不満で一杯のA-6操縦士グラフトン大尉は、相棒の爆撃航法士モーグの戦死で感情が押し潰された。立ち直った後、後任の爆撃航法士コールと共に独断でハノイ爆撃を行う。

ロザンナ・アークエットは、モーグの住んでいた家の新しい住人キャリーの役。

クリス・マルケル「ラ・ジュテ」

近未来、第3次世界大戦後廃墟となったパリで少年時代の記憶に取り憑かれた男を、「フォトロマン」と呼ばれるモノクロ写真を連続し映す手法で描く、クリス・マルケル監督の短編。1962年のフランス映画。

押井守監督が「『ラ・ジュテ』に出会わなかったら、映画監督にはなってなかった」と語る作品だ。

戦争を生き延びた数少ない人類は、放射能を避けて地下に住む。支配者と奴隷に分けられ、奴隷は科学者たちの時間航行能力開発の人体実験に使われた。多くの奴隷が死亡する中、ある男の時間航行能力が発現・成長した。男は少年時代にオルリー空港の展望デッキで見た、魅力的な女性と、その側にいた男性の急死という記憶に取り憑かれていたので、時間を超えることに耐えられたのだ。

網膜の電気生理を専門にしていた筆者は、かつての自分の似姿を映画の中の科学者に見出す。

安野貴博「サーキット・スイッチャー」

完全自動運転車が普及した2029年の日本。自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本は、仕事場の自動運転車内で突如拘束された。襲撃犯はその様子をライブ配信し首都高の封鎖を要求、さもなくば車内に仕掛けた爆弾が爆発すると告げる。

作者は1990年生まれ、AI研究で有名な東京大学工学部松尾豊研究室を卒業。本作品で、AIはトロッコ問題をどう判断すべきなのかなどの議論が投げかけられる。

SF小説にして、サスペンス、ミステリーの要素が満載。一気に読んでしまった。

2024年7月7日の東京都知事選。無所属新人で第5位の得票数、予想以上の結果と取るべきか、予想通りの結果とするか。開発したシステムは、すべてオープンソース化すると公表している。