ウィリアム・ユーバンク監督デビュー作の2011年の映画。原題は”love”と1語だけ。抽象的、観念的な映画であることがわかる。
1864年の南北戦争の戦闘中、北軍の兵士リー・ブリッグス大尉は行手を塞いでいる謎の物体を調査する任務に出発する。
2039年、米国の宇宙飛行士リー・ミラーは、20年間放置されていた国際宇宙ステーションに、安全性の確認と調整のため1人だけ派遣される。到着後まもなく、地球人類に大きな混乱が起こったようだ。 CAPCOM と連絡がつかなくなり、軌道上で1人取り残される。
修理を行うため宇宙ステーションの非加圧モジュールを探索し、隠されていた1864 年の兵士ブリッグスの日誌を発見する。
そして6年経つ。
“love”は、宇宙飛行士が宇宙に取り残されたときの孤立と孤独の心理的影響を描き、人間のつながりと愛の重要性を強調している。
宇宙飛行士ミラーを残して、人類はみんな行ってしまったと。戦争やパンデミックの結果ではないようだ。別次元の世界に転移する衝動が、急激に拡散したのか。ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアのSF短編小説「スロー・ミュージック」を思い出す。これは、とても好きな作品だ。
低予算映画で、宇宙ステーションのセットは、監督の家の庭にピザの保温ケースなどを利用して作られたということだ。そうは見えない。