公開3日目にあたる2022年5月29日に映画「トップガン マーヴェリック」を観ました。実機内にIMAXカメラ6台を搭載して撮影した、現実のスカイアクションの映像には興奮させられました。現在の素晴らしい興行成績が物語るように、多くの観客の心を掴んだのは確かです。
困難なミッションに挑む機種は、現在の米海軍の主力機、F/A18E/Fスーパーホーネット。映画「インデペンデンス・デイ」などで登場した、旧来型のF/A18ホーネットより、機体が一回り大きく、エアインテークが平行四辺形状で拡大したのが外見上の特徴となります。
笹本祐一の小説「星のパイロット」の中で描かれる、ホーネットによるコブラ機動、(失速寸前まで速度を落として、機首を上げそのまま同じ方向に飛んでいく)も見ることができます。完璧なプガチョフ・コブラが進行方向に対し90度の機首上げを行うのだとしたら、それに準じた80度くらいのコブラです。
最初の「トップガン(1986)」で主役だった、懐かしのF14トムキャットも登場し活躍します。F14の米海軍への配備は1973年。可変翼機であることから当時高校生だった筆者のお気に入りだった機種です。惜しむらくは、高校の同級生に飛行機について語り合える友人がいませんでした。日本の自衛隊にも配備されたF4ファントムは、ベトナム戦争で有名になったのでさすがに知られていましたが。
映画中、第5世代戦闘機と呼ばれて、F14と対戦するのがSu-57フェロン。ステルス機の優位性は描かれていないように思えました。顔がわからないヘッドマウントディスプレイをパイロットがかぶっていると、悪役以外の何物でもありません。