演出:森新太郎、振付:森山開次「夜叉ヶ池」

2023年5月7日と11日の2回、PARCO劇場で、作:泉鏡花の舞台「夜叉ヶ池」を観た。主人公、萩原晃を勝地涼が演じた。友人、山沢学円が入野自由、萩原の妻、百合が瀧内公美という配役だった。

この舞台で最も印象に残ったのは、森山開次振付による、竜神白雪姫とその眷属たち魔物らのダンスである。異質な動きを伴った壮麗な踊りは、圧巻であり美しかった。対する人間たちの、卑小で俗な様が際立った。

勝地涼の演技を思い返してみると、2007年の蜷川幸雄演出「カリギュラ」での、カリギュラを慕う青年シピオンが好演で光ってた。映画では2020年の武正晴監督のボクシング映画「アンダードッグ」の芸人ボクサーか。

瀧内公美の今回より前のものは、2014年の初主演映画「グレイトフルデッド」のぶっとんだ演技しか知らない。これから他の作品も見ていこう。

今回の2回のチケットは、一方はイープラス、もう一方はパルコ直営のパルステ!の抽選による先行予約で取った。どちらも最前列中央のかぶりつきで、座席に優劣はつけられなかった。