ひらと眼科

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診察内容

弱視

成長期の異常によって視力の発育が障害された状態を弱視と呼びます。すでに成人になってしまってからでは、メガネやコンタクトレンズの矯正器具を使用しても充分な視力が出ません。
弱視は視覚の発達が妨げられることでおこります。人間の視覚は乳幼児期から7歳頃までの期間をかけて成長していきます。しかし、何らかの要因により、その成長が妨げられると弱視になります。弱視には主に以下の4つの種類があります。

●斜視弱視
それぞれの眼が別々の方向を向いていることを”斜視”といいます。とくに内側を向く内斜視は弱視の原因になりやすいです。斜視は、片目で物を見ている状態で、物を捉えていない方の目は、刺激を受けることが出来ず、発達が止まってしまい弱視になります。

●形態覚遮断弱視
先天性白内障やまぶたにできた腫瘍、まぶたが下がる眼瞼下垂、眼帯の装着などによって視覚を奪うことでおこる弱視です。新生児の内にこれらの要因があった場合、数日間視覚を遮断しただけでも弱視化する可能性があるので十分な注意が必要です。

●屈折性弱視
強い遠視や乱視などが要因となりおこる弱視です。視覚は焦点を合わせてものを見ることで成長するため、遠くも近くも焦点が合わない遠視や乱視では、視覚の発達が止まってしまいます。

●不同視弱視
両目の屈折度の差が大きいためにおこります。屈折度に差がある場合、焦点を合わせやすい方の眼が優先されるので、焦点を合わせづらい方の眼の成長は止まり、弱視となってしまいます。片眼の遠視が強い時に起こりやすいですが、片眼が強い近視であっても弱視になることがあります。

子供は自分が弱視であることに気づかず発見が遅れるケースがよくあります。弱視を改善するには、視覚が成長を完了する7歳頃までに治療を始める必要があります。本を読むのに集中が続かないなど弱視の可能性を感じる時は、眼科で検診を受け、正しく治療するようにしましょう。また、3歳時健診、就学時健診などの眼科検査はきちんと受けさせ、視力が正常に成長しているか確認するといいでしょう。

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