手術方法
まずは目を消毒し、局所麻酔をかけます。患者様の目の状態次第で、事前に白内障の手術を行うこともあります。
麻酔を注射したら、次に強膜に0.5mmのあなを3箇所開けます。1箇所からは、灌流液を入れるための管を刺し込み、残る2箇所からは眼内照明やプローブなど、手術で使う医療器具を挿入します。そして、眼内照明で手術部位を照らし網膜・硝子体の手術を行います。
手術前後の注意点
手術前後は、感染防止と術後の回復のために、以下の点に注意してください。
手術前の注意点
- 手術前日は、感染症を防ぐために髪と体をよく洗い、全身を清潔な状態にしましょう。 また、手術当日の入浴はできません。
- 整髪料や香水は揮発性が高く、手術器具の妨げとなりますのでお控えください。
- 当日の化粧品の使用は、感染症をひきおこす可能性も考えられますのでご遠慮ください。
- ご本人の車の運転は避け、代理の方に頼むようにしてください。
手術後の注意点
- 一部の手術では、術後一時的にうつ伏せの状態を続けることがあります。その際は、目の回復のためにも医師の指示を守るようにしてください。
- 術後しばらくの間は、目への刺激を避けるために顔を濡らすことが出来ません。入浴は肩から下のみとなり、洗顔はタオルを濡らしてふく程度にしてください。術後7日後からは洗顔が可能です。
- 傷口がふさがるまでは細菌に感染しやすくなりますので、目を押したり、こすったりといった刺激は避けてください。
- 目が乾燥したり、疲れやすい状態のため、TVや読書を楽しむ際はほどよく休憩を取るように心がけてください。
当院で使用している主な手術機器
当院では、最新医療機器を使用し安全で精度の高い手術をお約束します。
手術顕微鏡
- ・カールツァイス社製 OPMI Lumera T
- 手術用の顕微鏡には、カールツァイス社製の”OPMI Lumera T(ルメラT)”を採用しています。手術で重要なことは”見える”こと。特に眼科の手術は細かい作業が多いのでこの点は欠かせません。世界的にも評価が高いカールツァイス社製の” OPMI Lumera T”を使用することで安全性の高い手術を行っております。
硝子体・白内障手術装置
- ・アルコン社製 Constellation(コンステレーション)
- Constellationは、小切開で硝子体手術が出来る最新の医療機器です。硝子体手術器具の太さは0.5mmと細く、従来のものよりも非常に安全に手術が行えるようになり、術後の回復も早くなりました。また、硝子体の手術だけでなく白内障の手術も可能な優れものです。