月別アーカイブ: 2016年5月

流行性角結膜炎(はやり目)について

今回は検査の石渡が書かせてもらいます!

今回のテーマは流行性角結膜炎です。と言われてもピンと来ない方がほとんどかと思いますが、分かりやすく言うと「はやり目」のことです。1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

聞いたことはあるけど、実際になったことはないからよくわからないという方も多いのではないでしょうか?実はこれにかかると結構厄介なんです!

病原体はアデノウイルスと言われるもので、主として手を介した接触により感染することが多いです。

そしてこのアデノウイルスはとても強いウイルスなので感染力も強いのが特徴です。以前は8月頃の夏場によく見られる病気でしたが、近頃は一年中通して見られるようになってきています。感染したら1~2週間の潜伏期を経て発症します。

主な症状としては強い充血、メヤニ、かゆみ、涙っぽさなどです。他にも症状によっては瞼の腫れや見づらさ、メヤニも目が開かない位出るなどもあります。大体は片目に発症してその数日後に反対側の目にも発症することが多いです。もし上記に当てはまるようなら早めに眼科を受診された方がよいです。

もし発症してしまった場合は手洗いをよく行い、目を擦らないように注意してください。タオルの使い回しやお風呂の水を介して感染することがあるので(それくらい感染力が強いんです!)なるべくものに触れないのが一番です。

治療としては抗菌剤、抗炎症剤の点眼を行います。ただ、直接ウイルスを殺すような目薬はないので、一番の治療は休息をとることと言われています。結局は風邪と同じで自分の免疫でやっつけることになるので、日頃からストレスや疲れを溜めないようにすることが予防にもなります。

またお子さんが発症した場合は学校保健安全法の学校感染症の一つになるので、感染の恐れがなくなるまで登校禁止になります(インフルエンザと同じ扱いです!)。成人の方でも出勤停止になる場合があるので気をつけてください。

 

近頃はアレルギーの人も多いので目がかゆいと言う人は多いと思いますが、強い充血やかゆみが出てきたら一度眼科を受診してしっかり診てもらって下さい。勿論当院でも診療してますよ!

 

緑内障点眼薬との上手な付き合い方

こんにちは。受付スタッフの村田です。
今回は、緑内障の点眼薬についてお話ししようと思います。
緑内障の患者様の中には眼圧を目薬でコントロールされてる方も多くいらっしゃいます。
その目薬の中で「プロスタグランジン(PG)製剤点眼液」のお薬があります。
当院ではタプロス、キサラタン、トラバタンズなどで、『就寝前に1回点眼て下さい。』とお伝えしているお薬です。
点眼に慣れてきた患者様には、入浴前のご案内をしています。
なぜ入浴前にさして頂くかというと、このお薬の副作用を軽減させる為です。
この種類の点眼は、副作用として、眼からあふれ出た目薬を皮膚に付いたまま放置すると眼の周りが黒ずんできたり、点眼を続けていくとまつげが太くなったりしてきます。
点眼を長く続けている方の中には、まつげが長く、ふぁさふぁさしている方が結構いらっしゃいます!
女性には嬉しい変化かもしれませんが。。。
その副作用を予防・軽減するために皆様には洗顔される可能性が高い入浴前の点眼をお願いしております。
もちろん、就寝前でも問題ありません。その際は点眼後、洗顔をしていただくのが一番ですが、面倒ですよね。。。
面倒くさい!という方は、眼を閉じたまま、水を含ませた清潔なティッシュやカーゼ等で拭きとって頂けると良いかと思います。
前回こちらで紹介した清浄綿は、拭き取り専用の清潔なウエットティッシュのようなものです。ドラッグストアでも購入できますので、気になった方はドラッグストアへ足を運んでみてはいかかでしょうか