月別アーカイブ: 2017年5月

はやり目

こんにちは、スタッフの笈西です。

だんだん日差しが強くなり、半袖でも暑い日が増えてきましたね。

プールに入る機会もだんだんと増えてくると思いますが、そこで注意したいのがはやり目です。

以前にも一度ご紹介したことがありますが、アデノウイルスというウイルスの感染により起こるもので、接触感染、飛沫感染します。

プールの水を介して感染する事もあり、眼に起こる主な症状は充血、目やに、瞼の腫れなどです。

感染力が強いのでプールで長時間泳ぐ時にはゴーグルを使用するなど予防しましょう。

また、自身の眼が充血していたり目やにが出ている時にはプールに入るのは控えましょう。

アデノウイルスには潜伏期間が数日あるのでプール直後の充血は他の要因が考えられますが、数日経っても充血・目やにが続くときは受診をおすすめします。

 

緑内障と禁忌薬について

こんにちは。受付スタッフ村田です。

今回は、緑内障の方が気にかけている禁忌薬についてご説明しようと思います。

市販の風邪薬や目薬の外箱、添付文書に『緑内障の方は使用しないでください。』等の注意喚起が書かれているのを目にすることがあるかと思います。

これは、緑内障の方が使用すると、薬の作用で急性の緑内障発作という症状を引き起こす恐れがあるためです。

緑内障発作とは、眼圧が急激に上昇し、眼の痛み、頭痛、吐き気等の症状が表れ、対応が遅れてしまうと失明に至ってしまう恐ろしいものです。

しかし、緑内障の方全てにこの発作が起こるわけではありません。緑内障にはその原因により様々なタイプがあります。発作を引き起こす可能性がある方は、閉塞隅角緑内障と診断された緑内障患者様のみです。その割合は、緑内障全体の12.0%つまり2割にも満たないごくわずかです。

風邪で内科にかかり、内科医から緑内障のタイプを聞かれた事のある患者様もいらっしゃるかと思いますが、それは同じ緑内障でも、発作を起こす危険性があるかどうかを判別するための確認です。

発作の危険を知っていた方、知らずに市販薬を服用していた方、様々だと思いますが、知らずに服用していた方は、発作を起こす危険のない緑内障の方か、もしくは閉塞隅角緑内障の患者様でもたまたま発作に繋がらなかったかのどちらかになります。

しかし、閉塞隅角緑内障の方にとっては、もし発作が起こった場合、失明に繋がる危険性があるため自己防衛は大切です。ご自身の緑内障のタイプ(原因)を知らない方は、主治医に確認し、緑内障について再認識していただければと思います。

緑内障のタイプ、発作のメカニズムについては(ちょっと難しい為)今後お話していく予定です。