皆さん、こんにちは。
今回は、“視能訓練士”(orhtoptist)という職業についてお話しようと思います。
皆さんは、“視能訓練士”をご存じでしょうか?
欧米では古くから医療専門職として定着していますが、日本での歴史は浅く、初めて耳にしたという方もいらっしゃるかと思います。
視能訓練士は、眼科診療に関わる検査をはじめ、両眼視機能に異常をもつ斜視や弱視の患者様(主に小児)に両眼視を回復させるための訓練およびこれに必要な検査を行います。
両眼視機能とは、両眼同時にものを見る能力のことをいいます。両眼視という働きがあるおかげで私たちはものを立体的に見ることができます。両眼視が発達するためには、いくつかの条件が必要です。その中でも、両眼の視力にあまり差がないこと、眼のずれ(斜視)がないことが重要です。
人の視機能(視力や両眼視)は9歳前後には大人と同じ機能が完成することが分かっています。それまでに、両眼の視力に差があったり、斜視があったりすると十分な両眼視機能が獲得できないままになってしまいますが、早いうちに治療をすることで正常な両眼視機能を獲得できます。
お子様の眼を見て、明らかな斜視があれば見た目で気がつくことができますが、弱視の場合にはお子様自身が「見えない」や「見えにくい」というように訴えることはほとんどないため、他の症状でたまたま眼科にかかり、弱視を発見したということも稀な話ではありません。
日常生活においてお子様が、何かものにぶつかりやすかったり、転びやすかったりする場合には、両眼を使って本当にしっかり見えているのか一度、検査を受けてみてはいかがでしょうか。
ひらと眼科は2014年11月22日に開院し、無事1周年を迎えることができました。
今後も、患者様に満足していただけるような最高の医療を提供していきたいです。
今後もひらと眼科をよろしくお願い致します。 渡辺