ちょっとこむずかしい点眼のはなし

こんにちは。ひらと眼科看護師の長谷川です。

前回は点眼のさし方についてお話しさせていただきましたが、今回は『緑内障』の点眼についてお話しします。

隅角がせまくて発作を起こす緑内障はレーザー治療のみですむ場合が多いですが、日本人に多い隅角が広くてゆっくりと進む緑内障では日々の点眼を長期間にわたってすることになります。

例えば結膜炎で1日4回2種類の点眼を1週間するだけでも大変なのに、1日2回のと1回のを2種類ずつでさらに乾いたとき用の点眼を1種類。それを一生ずっと・・・となると気の遠くなるような話です。

最近は1本の中に2成分入っている点眼も増えてきたので点眼する手間が少し減りました。

また、新薬も開発されてきています。しかし、薬には良い面も悪い面もあります。

『アイファガン』:点眼を開始しはじめは大丈夫ですが、半年~2年間継続使用すると20%くらいの方に充血が続くなど、アイファガンに対するアレルギーが起こることがあります。

『グラナテック』:新しい作用機序の点眼。発売して1年が経過したので処方数の制限がなくなりました。血管を広げる作用があるので個人差はありますが、点眼後2時間充血します。1日2回点眼。ただし、5%くらいの方に充血が続くなど、グラナテックに対するアレルギーが起こることがあります。

新しい点眼の処方や充血などの症状は担当医にご相談下さい。

ちょっとこむずかしい点眼のはなしでした。