こんにちは。スタッフの村田です。
今回は、以前説明した続きで、緑内障発作のメカニズムについてお話しようと思います。
まず、緑内障発作とはどの様なものなのか。 急激に眼圧が上昇し、眼痛・充血・目のかすみのほか、頭痛や吐き気を自覚することもあります。発作を起こすと視野が欠け、それは一生元には戻りません。眼圧が50(正常は10~20)mmHgに上昇したまま1週間も経てば失明してしまうこともあり得ます。 発作が起きた場合は、速やかに発作を解除して眼圧を下げることが大切です。
では、なぜ緑内障発作が起きてしまうのか。 それは眼圧という眼の硬さに関係しています。著しく眼圧が上昇することによって眼が硬くなり、視神経にダメージを与えてしまいます。眼の中は房水と呼ばれる液体が循環していて、その房水が定まった経路で眼の中を循環する事により、ほぼ一定の圧力が眼内に発生し眼球の硬さが保たれていますが、その房水が何らかの障害で排出されずに、眼の中に溜まってしまい、眼圧が急上昇してしまうのが緑内障発作のメカニズムです。
この緑内障発作が、内服薬の副作用で引き起こされてしまう場合があります。そのため、市販薬等の注意事項に『緑内障の方は禁忌』と記載がある訳ですが、内服でなぜ緑内障発作が引き起こされてしまうのか?それは、また次の機会に説明させて頂こうと思っています。